「ペンは剣よりつよし」
って言うよね?でも、あれって嘘。

うちの顧問の先生がよくいう。小杉愛先生。担当教科は国語。ただ、漢字はそんなに得意じゃない。
……まあ、何と言って良いか、変な人。

よくは知らないのだけど、昔のマンガの怪盗3姉妹の三女の名前だそうで、先生の親がそのマンガのファンだったらしく、そう名付けたらしい。ちなみに先生は長女。

話が遠回りしてしまったけど、なぜ先生は「嘘」というのか。最近うっすらと判ってきたような気がする。

確かにペンの力はスゴイ。拡散する事ができれば、そこから世論を誘導する事だってできるし、悪事から失脚させることだってできる。でも全ての記者がそれだけの拡散力を持っている訳でもないし、情報の伝達の途中で分散して、意図としない形で伝わって、逆に自らが失脚する事だってある。
力を持ち合わせる人であっても、強大な権力の前だと無力になる事も多く、そのペンはとてももろく、簡単にねじ伏せられてしまう。結局の所、歴史ってそれの繰り返し。

僕らになんの関係があるのかという意見もあるとは思う。けど、学校新聞のような媒体の場合、一見自由に書けるように見えて、すべての権限を教師と言う名の大人達が持っている。幸い、今の所敵対するような事はないのだけど、もし敵対するような事があった場合、その主張をする場すらも奪われる可能性がある。

それ故に、「少しでもこの組織の権力から遠ざかった所に」という、愛先生のアドバイスで我が報道同好会が部でない事の理由の一つなのだって先輩に聞いた。

結局のところ、何を言いたいかって言うと、ペンの力を活かすには己自体が強くないといけない事。この一筆一筆に覚悟が必要と言う事。よくわからない所のある愛先生だけど、この辺の認識は間違ってないんじゃないのかな。

もっとも、「だからってそこまで……」という部分は沢山あるのだけど、その辺はおいおい話していこうかな。