「男の子なんだから、多少のケガは仕方ないけど、大けがは絶対だめだよ!」

これだけだと、なにかおかんのような気がするのだけど……。

「輸血なんかになったら、献血出来なくなるんだから!」

……まあ、世間にいうツンデレじゃないかとも考えられなくはないのだけど、実際献血好きだというのは間違いない。

どこに旅行に行っても、献血バスや献血センターを探そうとするし、前回献血日を異様に気にしているし。デートの最中だって、見つけ次第そちら優先。献血バスを見つけたのにまだ献血可能な間隔が空いていない時なんて機嫌が悪いなんてものじゃない。なので、事前に献血バスの巡回予定を調べるのがいつもの私の日課。

でもまあ、そのおかげで彼女自身モテるにも関わらず、性的接触の不安を私が抱くことがないというのは、なんというか献血様々なのかもしれない。

ここまで説明すれば、私の彼女が想像の中の産物でないことくらいはご理解頂けただろうか。

と、言いたいところだけど、正直自分の感覚に自信が持てなくなってきました。理由はというと……

……さっき、尻尾が二本に分かれたクロネコが彼女を睨んでいるのを見てしまったのですよ。

「なに?別に脅えなくっていいよ。あんたは役にたってもらう予定だから、悪いようにはしないよ。」

何か聞こえたような気がする。気のせいだといいなぁ…。