いわゆる比喩的な表現だと思うかもしれないけど、困った事にそうじゃないのかもしれないなぁって思う。

電気街とか、サ○コーさんのネット通販だとか見ている人はだいたい想像がつくのかもしれないけど、まあいわゆるボールペンやシャープペンシルの用途だけじゃないって事。
だって、これを配布した時の愛先生の第一声が、

「これ私の教員としての給料の3ヶ月分だから。予備はなくはないけど無くさないでね。」

って。教員の給料とはいっても、地域によって差があるし、公立か私立かで違ってくるようなのですが、うちの学校の場合は私立で割と景気の良い部類である上に、こんな報道同好会のような部活なんだかよく判らない組織が存在できている分、給料の事も含めて割と特殊なようで。
もちろん、学校法人本体で決算報告は公開されているのだから、逆算すれば出てくるのだけど、愛先生に限って言えば、愛先生の公式に発表されている学校以外での仕事の収入を勘案しても、他の先生を大卒初任給並みに落とし込んでいると考えても、この部活での先生の自腹の額を考えるとよくわからない。
ただ、県内では「他の学校の先生がうらやましいって口々にいう位に給料が良い」学校のようだし、生徒会役員などには、学生としての本分以外の時間の活動に関しては、アルバイト並みだとはいえ給料が出ているし、校内には私物の携帯やサイフを持ち込めない代わりに、学校オリジナルのスマートフォンが「生徒手帳」として貸与ではなく支給されているし、在学中のそれにかかる通信費は授業料に含まれていたりする。校内の売店や食堂などはスマートフォンの校内電子マネー機能で精算するのだけど、食堂も基本メニューであれば授業料に含まれるようだし、その電子マネーも毎月一定額が支給されている。もちろん、その額を超えると自分でチャージしなきゃいけないのだけど。
そうまで言うと、授業料がべらぼうに高いのかって話になるのだけど、むしろ公立高校の方が高いくらい。その授業料すらも、人数制限はなく、一定の成績や成果という条件を満たすと大学院までの全課程で必要なかったりする。早い話授業料で収益をあげるビジネスモデルではないという事なのだけど、調べてみると膨大なビジネスモデル特許の集合体のようで、説明すると時間がないので、割愛するのだけど、まあ簡単に言うと学校生活そのものが様々なモニターに参加している形になっているそうで、それ故にシステム導入時は一悶着があったようなのですが、今や競争率の高い学校として有名である。
それ故に、クライアントの信用を損ねてしまう訳にもならない分、会計面ではとても厳しく、愛先生が学校の経費から裏金的なものを捻出するのはほぼ不可能に近く、ただ純粋に個人としてではなく資産管理会社の管理下の収入がそれなりにあるのかもしれない。実際日本国内と、あと海外に数カ所資産管理会社やファンドがあるという所までは調べてみたのだけど、それ以上に踏み込んでいいのかどうか悩んでいるのですが…。

普通の学校で言うと、その設定で「純粋に…」だなんて言うとおかしな話だとは思うのだけど、学校の理念としては「一般社会の事を知らないで、学生に一般社会の生活を指導できるか?」という感じの事があって、本業に支障のない限りは、合法な事であれば何をやっても構わないらしい。
ただ場合によっては、アルバイト先が生徒と同じ職場になる事もあるらしく、生徒サイドからすると不評のようで。

ちょっと遠回りしたけど、ペンの話に戻すと、まあそれでも安めの軽自動車なみの値段はしそうという話。

確かにその言葉を聞いたときに、「なんでそんなにかかるんだ」と思ったのだけど、機能がちょっと半端じゃないようで。

まずは、カメラ機能。そういう手の通販のペン型のカメラをイメージしてくれるといいと思うのですが、1400万画素のデジタルカメラが内蔵しているようで、状況によってはワンタッチで360度パノラマ撮影ができるらしい。もちろん、その場合は連写による擬似的なものではあるのだけど、撮影から結合、補正までをワンストップでやってくれる。学内ストリートビューは、グーグルのサービスを使って先輩がそれで撮影した映像の組み合わせでやったらしい。
次に、マイク機能。単体でも使えるし、カメラ連動で音付き動画の撮影も可能。一般的なワイヤレスマイクの周波数やFMトランスミッターにも対応しているので、学内のイベントでのマイク代わりに使用する事も可能。

あとはペンとしての機能だけど、紙に書いた内容をそのままデジタルデータに保存できる。簡単に言うと光学式マウス的な機能と加速度センサーなどを使用して紙の上に書いたものを再現するらしいのだけど、ボールペンのインクの部分については普通に市販しているものが使えるらしい。らしいっていうのは、単にまだインクを使い切るまで使ってないというだけなのですが。
生徒手帳がスマホなので、(通常時は部室に戻って部室のPCで入力すればいいのですが)緊急に記事を送らなければいけない場合にノートパソコンを持ち合わせていない部員は、スマホから記事を入力して編集部のサーバに転送するのですが、その時に簡易bluetoothキーボードにもなります。
レーザーポインターや、プロジェクター機能がついている所がこのペンの不思議なところで、頻繁にその機能を使っても必要以上に発熱をする訳でもなく、どういう技術を使っているのか気になるところですが、どうやら通常の工具では分解できないようです。

写真や音声、動画、手書きデータですが、内部の32GBのメモリーにも記録されますが、ペン単体でwifiや3Gネットワークを介して編集部クラウドにアップされます。生徒手帳スマホを介して送る設計(bluetooth関連機能があるのはその名残)も検討されたみたいですけど、その際にスマホ側のアプリを作ってもらう予定だった外部協力者が突然連絡が取れなくなったので、これ幸いとペン側に実装する方向に変更したそうで。…開発チームの趣味で。

何を言いたいかって、確かにそういう製品を作ること自体の難易度は下がっているとは言っても、明らかにペンのサイズからするとオーバースペックだし、少なくとも一介の教員のDIYでできる範囲ではないのは確かな話。ただ、その辺は突っ込まないほうがよさそうだ。

「突っ込むといえば、服すらも奪われる可能性が高い場所の場合はこういうタイプもあるみたいね。」

と、先日みたような太くて長い棒状のシロモノをもったアキが見えたような気がするけど、それは気がつかなかった事にしておきます。

あと、先生から最後の手段だとして手順だけ聞いているものとしては、「自爆機能」。とは言っても、ペンが自爆するだけであって、持っている記者がって訳じゃなくて、危険な対象者に出くわした場合に相手に投げて足止めするものであるとの事。ただ、バッテリーの成分の都合上、当たり所によってはやけどなどの症状を負わせてしまう可能性があるので、本当に身の危険が迫っている場合以外は使うなという話。

ただ、先生の事だから、それ以外にもなにか機能を実装しているんだろうなぁと思うのだけど、ちょっとその辺は怖くて聞けないや…。