原発再稼働と立地自治体のコト。

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ニュースを見ててご存じだとは思いますが、大飯原発の再稼働について立地自治体の議会が認める方向で話をまとめた事がニュースになってましたよね。

私はまだ「再稼働できないままで夏の需要期に突入するだろう」と踏んでますが、とりあえずそれはまずは置いておいて。



賛否じゃいろいろと有るだろうけども、判って欲しいのは立地自治体は「完全に財政が原発に依存させられている」と言う事。雇用だってそう。まあ、言ってみれば生活基盤をまるまま握られている訳。

あれだけ、テレビを通してだとはいえ、悲惨な映像を見せられて再稼働に対する恐怖を感じていない訳もない訳ですし、できればなくて済むのなら無い方がいいと思っている人も多いかもしれない。

けど、生活も職場も、町の財政も原発に依存している状態でそれが無くなるという事はどういう事かというと、ある日突然、なにもかもできない町になる…って恐怖があると言う訳。

無論、廃炉にするにしても突然仕事やそれに関連する需要が無くなるという訳ではないとは思うし、緩やかに減っていってその間に対策を打っておけば大丈夫という考え方も当然あるんだろうけども、まあ、政府がそれを担保してくれてたらいいよ。それを町でやれって言われたところで、何も特殊な追加の予算が無いのなら、原発を止めた時点で現行制度では稼働時に発生する関連の補助金等も止まる訳だし、そんな担保が確保できない段階でそれを宣言してしまうとなると、つまりはそれって「自滅しようぜ!」って町民に言っているのと同様な事になっちゃう訳で。

だから、「危ないから動かさない方がいい」というのもまた正論なのだとは思うのだけども、ただ現状において崖っぷちにいて、命綱を上から下ろしてももらっている時に他の命綱がないのに「この命綱は有害物質でできているから回収するね!」と言われているようなもので、その場合ってどっちが悪者なのかと言えば…。
(もちろん、擦り傷から命綱のロープの有害物質がカラダの中に入ったら致命傷になったり、保存の仕方によっては周辺にも毒をまき散らすようなロープであっても、その場としては同様でしょう。)

だから、本当の意味で本音で話して反対してもらいたいのなら、別の命綱を用意するのが大切な事だと思うんですよね。「邪道だ」とか「甘えるな!」って話になる人もいるかもしれないけども、そういう状況に陥れたのもまた知らなかったとはいえ、原発を容認してた(してる)私達。
政府にしたって酷いわな。「万が一の再稼働を拒否しても、一定の自立支援はやりますよ?」って担保がなきゃ、イエスの札をあげろって言っているのと同じ事なんだからさ。
確かに、原発を再稼働しなければ電力供給が厳しい事になるのかもしれないけども、立地自治体が自由に選択できない状態というのもまた酷い話だと思うのよ。拒否しても(電力供給的な面は置いておいて)大丈夫な状態であった上で、それでも「(その提案がアリなのかは別にして)代替の発電所を建てるのにも数年かかるから完成するまでのx年は、需要が厳しい時期だけ今までよりも厳しめに監視して運用しましょう」という議論が発生するのならまだ議論と言えるのだけど。

多分、その辺の事情は日本全国の立地自治体共通かと。もちろん、我が愛媛県や立地自治体である伊方町に関してもね。

とりあえず、自分が脱原発派か、原発即時停止派か、それとも原発推進派かというのは面倒なので言わない事にしておきます。私のような薄い知識で片付く問題でもないですから。

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