815の太陽の下

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(このストーリーはフィクションです。作中の「私」も「男」も実在の人物ではありません。)
私は軽く頷き、口を開く。
「ええ、確かにごもっともだと思います。」
男の目を軽く睨み、言葉を続ける。

「でも、あなたはこの国の為に命を捧げるご覚悟はおありですか?」
そう私が話すと、男は完全に黙り込んでしまった。

現実、周辺事態は安定しているとは言いがたく国境の付近の海域ではいつも海上保安庁と相手国の保安船や漁船を装っているなにかとぶつかっているニュースが頻繁に聞こえてくるし、いつミサイルを打ち込まれても不思議ではない状態なのは事実だ。
それ故に、守って下さっている海上保安庁の皆様や、自衛隊の皆様には感謝こそすれ批判するなんてとんでもないと思う。男の考えはわからなくないのだけど、それを飲んでしまうほどの度胸は持っていないのだ。少なくとも私は。

「よく平和ボケだって言われます。実際、その通りだと思います。ですが、平和ボケしていられるくらいに長く平和の時代が続いたのも、68年前にこの国を守るためと命を戦ってくださった方がいるからです。その方々に腰抜けだと言われそうな現状はお恥ずかしい限りだとは思うのですが、たぶん同じ過ちを起こすことは望んでいないと思います。」

人によっては「ナニを言ってるんだ?」という事。判ってはいます。でも、周りにを気にせずこう続けた。

「もちろん、日本という国や日本の心がなくなるというのも望んでないとは思います。だからこそ、余計に慎重でいたいのです。それで腰抜けと言われるのであれば本望です」

他になにか話したような気がしますが、それについてはまた気が向いた時にでも。みなさんはどう思います?

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