派遣業法改正の”骨抜き”に憤りを感じる人の発言に「?」と思う部分。

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確かに「理想」は、直接雇用であって、それは否定しないんだけどね。
ただ、抜けているところがあるような気がするんですよ。



全部書いているときりがないので、いくつかだけ。

・確かに現状の状況が理想かといえば違うが、無くせば済むって話でもない。
原則解放になって、まだ日が浅いうちであれば、そのまま撤廃したので問題はないんだとは思うんですけども、企業も含めて、それを含めた体制になってしまっている状態で、バサッとそれを切ってしまって「正社員の増加」になるかというと、現状を見てみれば判るんじゃないかな…と。
なので、するとしたら「たしかに業種によっては派遣は有用だけども、製造業とか大多数は使っても使わなくてもあまり違いがない」という状況、徐々にしていくのが一番だし、「同じで長期的に必要なら手数料がもったいないし直接雇用した方がいい」という状況に持って行くのが一番なはず。なので今から規制するとすれば規制は「期間」ではなく「待遇」かなぁ…と。
現状で「禁止」って言われたって、労使共にはしごを外されただけみたいな形ですから。

・日雇い派遣はたしかに原則禁止した方がいいかもしれない。ただこれも…。
明日の仕事がどうなるか判らない状況で、仕事をするというのも精神衛生上も、作業効率としてもよくないと思うのです。なので、契約を整理して一つの仕事あたりのサイズを大きくすべきだとは思うのですが、そもそも元々案件によっては取り合いですから「あぶれる人」が出てくる訳です。
なので、「将来的になくする」というのは賛成であるのですが、なにも対策ナシでは「やってる事と言ってることが違う」と言われかねません。

・いわゆるピンハネ率について
派遣会社という中間業者を通している訳ですから、派遣会社はその業務をする社員を雇わなければいけませんし、税務関係や福利厚生に関してもタダではありません。
また、「仕事を無断でバッくれる」という人がいると違約金は発生しますし、なにかトラブルが発生しましたというとそれに対しての費用も発生します。もちろん、その辺は保険を利用する訳ですが、そのようなリスクが高ければ当然保険料も上がってきます。もちろん、給与明細からはそのような費用は見えませんから、よく「ピンハネ」されていると感じる事もあるかもしれません。
もちろん、そういう事に関係なく多額の「手数料」を取る会社も現実にはいらっしゃるようで、その辺は登録前にちゃんと評判を聞いて見分けるしかなさそうです。

これが実質自由化してから、2,3年くらい以内の議論であれば、別のこと書いてるんだろうなと個人的には思いますが…

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