理由はどうであれ、悪い事は悪いことだから、処分されなきゃいけない。もちろん、その理屈はわかるのだけど。
堀江氏の実刑は当然、日本は不正に甘すぎる(1) | 社会・政治 | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン
「ご意見は英語で…」とメールアドレスを書かれてますので、異論があるのなら直接お伝えするのが筋かとも思ったのですが、ちょっと私は第一公用語であり自分が使える唯一の言葉である日本語でさえも、思った通りに伝えられる自信がないので、余計に英語で本意を伝える自信はほぼ皆無です。…なので、まあ独り言としてきいてくださいな。
不正は不正。それはそうだと思う。
けど、私の記憶が正しければ今回公判で審議されていた事は、強制捜査の数年も前の事で、その存在そのものを隠蔽していたワケでなく、つけるところが違っていただけで、当時から「ちょっとおかしくね?」と言っている人がいたって事。証券会社の評価としては「あまりよろしくない」だったりしたワケで、捜査関係者が気がつかなかったワケは無いだろうし、証券取引に関連する団体も気づいていないワケがないでしょう?と思うのが一点。
これだけおおっぴらに公表してるんだから、ダメなら大事件になる前に「警告」するべきで、なんでまた面白いようなタイミングで「強制捜査」にはいっちゃったのか。理解できる説明を聞いた事がないし、理解できないからこそ、「陰謀説」なんて考えてしまう訳で。
あともう数点。
・本人が誤認があると言っているのに、反論の場をふさいじゃっている点。
正直「本当に有罪と判断できるだけ証拠があるのか」という点で疑問があって「疑わしきは被告人の利益」の裁判原則に反してるんじゃないか?と思っているのですが、メディア(含むネット)に掲載されていないので見ていない情報がなくはないでしょうから、ここではとりあえず置いておくとします。
ただ、本人に反省を促すのであれば、検察または裁判所の主張に本人が一定以上納得しなければいけないんですよね。ここで本人は1審や2審では「不利な発言を自らしてしまわないように」と余計なことは外部に話さないようにしていた事が逆に不利になったとも言っています。それ、本当に上告の必要な理由に相当しないのでしょうか。
・なんでまた、こんな世間がごたごたしてるときにその発表をするのかという点。
しかも、「報道機関には前日に告知していた」って話。日本は不正に甘いというのはある意味では理解できるのですが、こういう事をさらりとやってしまう所、「なにかの意図や陰謀がある」と言われてもしょうが無いと思うのです。
私は、陰謀とは言わないにしても意図があったんだろうと思っています。そういう事情を作っているのは地検や最高裁判所だという事だという事を関係者の方にご理解頂きたいのですが、たぶん無理でしょうね…。
・「実刑は当然」ならそれでいいのだけど、なにか解せない部分があるという点。
日本が不正に甘いというのは(経営の事に詳しくはないので)ある意味でそうなのかもしれません。
なので、「ライブドア以降、全部上場廃止であり、経営者は当然、実刑またはそれに近い処置になっている」というのであればまだ理解できるのですが、実際のところどうですか?
私はそうなっているようには思いませんし、いろいろな事情はあるでしょうが、いろいろ別の思惑が入っているように感じますし、解せません。リチャードさん曰く「堀江氏の判決が厳しすぎるのではなく、ほかの判決が軽すぎる方が問題」との事ですが、当時はどちらかといえばその「甘かった時代」でグレーのラインを歩いていたのがライブドアであり、その経営者の堀江さんだったと思うので、「軽すぎるのが問題」だったのかもしれませんが、当時から考えるとやっぱり厳しすぎると思ってしまいます。
・健全であるべきなのは分かるけど、いわいるベンチャーという類いの会社にそれを求めるのは…という点。
大きな会社ですら「あとで法律にひっかかるのに気がついて慌てて訂正する」という事があるワケで、先発隊にどう追いついて競争しようかとしているベンチャーとか、中小の企業はなおさら見落としが多くなるんじゃないでしょうか。
だからこそ、チェック機構がちゃんと動いて、おかしな事があれば大ごとになる前に「警告」を与える仕組みが重要で、責めるところが違うんじゃ無いかと正直。
会計上での問題は「監査法人」がチェックしてるはずだけど、もっと権限の強化と身分の保護についての強化をして、チェック機能としての力を発揮できるようにしなきゃなんないだろうし、東証や証券等監視委員会だってそうだよ。いつどこを突かれるかわからない状態じゃ起業を敬遠するのは当然だと思うのに、「新規参入・新規事業うんぬん」ってどの口がいってんだよ…と。
これだけの条件が揃ってて、検察やその判決を下した裁判所に疑心暗鬼を抱かない人がいるのは個人的には不思議だと思うのです。それとも私が変ですか?
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