某試算のように急に二倍になったりはしないとはおもうけど…

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(もっとも、某試算もすぐの話ではないのですが…)
短期的にみて、電力料金が上がるのは間違いないとおもいます。
あ、短期的とは言っても年単位ね。



だって、考えてみてよ。
・原子力発電所は止めたとしても、止めている間トラブルがないように管理運用しているコストが稼働時と同等とまでは言わないがそれなりにかかってくる。
・困った事に、核廃棄物の処理方法が決まっていない。なので、各原子力発電所に溜まった燃料棒は(再処理を前提に)中間貯蔵施設に保存する事になるけども、それもまたいっぱいいっぱい。
・中間貯蔵施設に保存できないのならメドが立たないのなら、止まっているにしても各発電所に保存しておく必要がある。(以下最初の問題に続く)
という問題があって、原子力にかかるコストがゼロになる訳ではないので、そのコストが残ったうえで、別の方法での発電のコストをダブルで持つという事になるわけで、…減るワケないですよね?

それでは、原子力発電所を稼働すれば、そのリスクはないかというと…
・一応、ルールとして「万が一の為に保険はかけるべき」となってるらしいけど、あんな事件が起こった後、同じ保険料で引き受けてくれる会社はあるの?
・今回の件で、様々な問題点が表に出て、その対策に追われています。まだ、事故検証が途中なのでそこからも対策する事が必要なものもあるかと思います。そのコストは?その点は停止時も同様なのですが…。
・事故が事故なので、今後周りの目は厳しくなると思います。ですので、もしかしたら今までなら稼働続行していたトラブルでも停止をしなくてはいけなくなるかもしれません。それがたまたまピーク時だった場合の手は打たなくても大丈夫ですか?
むしろ、こっちはこっちで不確定要素があって、どれだけのコスト増が発生するか判らないという状況。

もちろん、今まで総括原価方式にあぐらをかいていた部分の是正での調整でどうにかなる所は否定しないにしても、どちらが大幅にコストが増えるかは…
ただし、留意事項としては「代替の発電方法を用意するのに時間がかかる」という点。自業自得な面はあるとしても、原子力発電に頼り切っていた面で、その間のつなぎについては他の発電設備に無理をさせる必要がある為に、もし「全停止のまま乗り切る」という選択肢を選ぶ場合には、次のメインの発電の方法を見つけて整備するというのを速やかにやらないと、そのつなぎのつなぎの設備を用意しなくてはいけなくなりますから、その分も値上げ要素になるコストとしてかかってくる事になります。

まあ、簡単にまとめると、現在の政府が数多くの値上げ要素の中で一番大きな要素って事でしょうか。

…冗談…ならいくらか気が楽なんですけどね…。
(追記:「長期的には…」という点については、不確定要素ばっかでわかるわけねーだろうが馬鹿。という感じです。はい。)

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