言うまでもなく、河本さんの母親の生活保護の不正受給疑惑の話なのですが、ネット上ではそう評判になっているようです。その該当の番組を見ていましたが、正直なところ、まっとうな話だと思いました。
もちろん、「不正受給」は悪い事ですし、意図的、意図的じゃないに関係なく許されないものです。
・そもそも支給開始時は、「支給基準に十分一致していた」と考えられる事。
今でこそそこまでではないにしろ、売れっ子以外の吉本の芸人のギャラの金額は「とてもでないけど、それだけで生活ができる分けではないくらい少ない」と言うのは有名だった話。
自分ですらいっぱいいっぱいの状態である以上、その時点でいくら大切な肉親だとはいえ、援助が可能かといえば難しいと考えるべきです。…ですから、少なくとも某議員が言っているような全期間を返せというのはとんちんかんだと思います。
もちろん、その他のケースでも生活が苦しいという方で受給されなければいけない人が受給されていないという人もいらっしゃいますが、それは本来の用途として機能していないという非常に大変な問題ではありますが、またそれは別の問題であり、漏れがある事に対して生け贄を出して正当化しているだけのように感じます。
・受給廃止する方向で(メディア報道前から)相談していたと主張されている事
それをそのまま聞き入れるのであれば、「おかしい」というのは理解していて、それから抜け出す方法を模索していたという事になります。実際、「援助の増枠」を受け入れているという前例もあり、「それが生活保護からの脱却の軟着陸方法だ」と認識しているという風にも考えられなくもありません。
もちろん、河本さんによる責任回避の為の嘘という可能性も無くはありませんが、その線で責めるにはまず、その発言が嘘である事を証明しなければ、それは単なる中傷や名誉毀損です。
実際、「受給されていた」という事は報道されているようですが、「その発言は嘘である」という証拠は見かけません。無論、河本さんも「公人」の部類に入るかと思いますから、それに対していろいろな噂を立てられることは必然ですし、その行為を否定するつもりはありません。ただ、それ以上の力をもっている政治家という立場の人が、まだ不確定の段階から「名指しで」非難するのは正直な所どうなのかと思います。
・することを間違っている政治家が「GJ」と言われいる空気の方が正直怖い事
もちろん、有権者が疑問に思っていることを、政治家の権限で調べさせるのも大切な事ですし、それを法律改正に生かすために、本人や関係者に聴取する事というのも大切な仕事だというのは、もちろん私も認識しています。
ですが、当時はまだ「疑い」の状態だった訳で、ひょっとしたら「あらぬ疑いをかけている」可能性もあった訳です。通常、国会質問等で第三者からの情報で真偽の確認が取れていない質問をぶつける場合、若干内容を曖昧した聞き方をするというのが普通の政治家の質問方法だと聞きました。
今回の件は、国会のように(中継は入っているものの)限られている人しか見られない場ではないのですから、余計にその辺を気をつけなければいけない案件ではなかったのでしょうか?
もちろん、問題提起になった面では評価してもいいのかもしれませんが、せめてその過程をよく考えて下さる人であったら、私はこんな記事を書かなかったろうに…と思います。
ひょっとしたら、その某女性政治家さんの行動が違ってたら、私も「ミヤネ屋、擁護報道許さん!」と言っていたかもしれませんね…。
つくづく思いますよ…選挙になっても投票する人や政党が思いつかないって…。
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