ごもっともだとは思います…が…。

実際、スキャン業者の行為は違法です。
作家・東野圭吾ら”自炊”を代行するスキャン業者を提訴 | ニコニコニュース
何度か、その辺のお話はこのブログでもやっておりますし、おそらく再度書いたところで、同じ事の繰り返しとなるかと思いますし、同じ意味で書いたところを書き方の違いだけで「以前と意見が違うじゃないか」と言い争うのも嫌いですので、スルーしようかなぁ…とも思いました。

ただ、多少カチンときた部分もありますので、基本的な私の考え方と共にちょっと書いておきたいと思います。



本が裁断されているのを見て、心が痛むのは判ります。編集者と著者で一生懸命に考えてつくったものですからね。できれば、できるだけ多くの書籍をいつでも読める状態で「そのまま」保存できればベストだと私は思います。製本されている本だからこそできる、仕掛けもありますし、それを電子化するというのはその良さを殺すという事です。
読んでいない本だって、時に再度読み返したくなる事もありますし、古くなったので泣く泣く処分したり、古本屋に持って行った事を後悔する事だってあります。
ただ、申し訳ないのですが、増え続ける書籍をすべてすぐによめる形に保存しておく本棚を持ち合わせている訳ではございませんし、そこからあふれたものは、保存しようと考えるのなら別に箱にでもいれて保存する事となります。ただ、それも量に限界がありますし、この先再度読み直すというのが非常に厳しくなります。
なので、「せめて100%の形で残せなくとも、読める形で近くに置いておきたい」という選択肢はあって欲しいのですが、それすらも望めないのでしょうか。
もちろん、自分でスキャンすれば合法ではあるのですが、処分方法を間違えれば作家の皆様が心配されている通りになってしまいますし、思い切れずに数が貯まれば貯まるほど、その手間は膨大になりますし、再スキャンされないように処分するとなると、個人の手にはおえない状況になり得ます。
代行業者にスキャンを委託するのが、作品に対して愛着のない人ばかりという認識だけはしないで頂きたいと切に願います。

冒頭の「カチンときた」発言は以下の記事です。(該当記事から引用)

 会見で記者から、「電子書籍がきちんと普及していれば、こうした問題は起こらずにすんだのでは」と意見を求められると、「電子書籍を認めてない」という作家・東野圭吾氏は、「スキャンの問題は電子書籍とは別の問題だと思う」としたうえで、
「『電子書籍を出さないからスキャンするんだ』という意見にはこう言う。『売ってないから盗むんだ』、こんな言い分は通らない」
と語り、憤りをあらわにした。

(引用ここまで)

電子書籍にして欲しくないと主張するのも構いませんし、「いつまでもその形で置いておきたい」本というのがあるのも事実であり、そこは否定しません。それは電子書籍が主流になっても変わらないでしょう。
また、裁断済みの本がヤフオク等で出品されている方がいらっしゃる事も問題視されていますし、スキャン後のデータを第三者に流通させている方も確かにおり、それは確かに問題であり、もう少し規制をいれてもいいんでないかとも思います。また、「電子書籍になってないから」と言うのは言い訳でしかありませんし、望ましい事でない事はその通りだと思います。
ただ、大多数の方が裁断されていない本を代行業者にお願いして電子化してもらっているかと思いますし、自分で読むためだけに保存してるかと思います。また、「裁断、スキャン後の本の返却をしない、裁断後の書籍の熔解廃棄の徹底」を心がけている事業者もいらっしゃいます。その事をされている方の事も考慮して頂く事もなくひとくくりに「盗人」扱いされるのは、ただただ残念です。
(まだ動画を見ていないので、記事のみで誤解している可能性はあると思います。その場合は申し訳ございません。)

もちろん、現状の惨状も問題としてあるでしょうが、お互いの感情の高ぶる部分もたぶんあるかと思います。できれば、読者、著者、出版社にすべてメリットのある形で話が落ち着いてくれたらなと願っています。

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