「確かに、私はあなたを守るって言いました。この戦乱の中、あなたをお守りするのは私のようなものでなく、もっと立派な方の方がいいのではないでしょうか?私なんて役不足です。」
少女がぼそりと言った。いくらSPの少女だとはいえ、女性にそんなセリフを言わせる私は実になさけなく感じた。実際、その姿をはたから見ると、明らかに二人の少女。もちろん、男性である私は男の格好をしているのだが…
「逆ですね…。本来なら、男性の立場としてあなたをお守りしなければならないはず。そんな私に領主としての資格はないでしょう。見放されてもなんら文句の言えないヤカラですよ?この私は。」
そう言い放つと、私は通りがかった戦車の前に飛び出した。
「バカっ!」
少女はあわてて私の腕を引き、私は戦車につぶされずにすんだ。戦車に乗る兵士はそれに気がつかなかったのか、何事もなかったかのように2人の目の前を通り過ぎた。
「ぼくはしにましぇーん! あなたがまもるからー! …少しは笑ってくれたかな。」
「なんですか!そんな旧世代のネタを体を張ってしないでください!」
少女の目には涙があふれていた。ただ、悲しい顔ではなかった気がした。
「こんななさけない私ですけど…、一生守っていただけませんか?」
ありきたりなストーリーのような気もするが、ここに一組の夫婦が誕生した。
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…だなんて話を、昨日のツイートを見返してたら急に浮かびました。
もちろん、このストーリーはフィクションであり、特定のモデル、参考にした時代背景はございません。
(2013/4/2本文だけ復元。…コメントがみつかんない。)
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