放射性物質は、正直なところ得体のしらないものという印象で、関連知識を持たない私ですから、「絶対大丈夫ですよ」とは正直言う勇気はありません。そういうモノですから、「規定範囲内だから大丈夫なのになにやってんだよ!」というのも判りますし、「測れない物質もあるし、チェルノブイリよりも高い数値で規定してて、範囲内なんて無いもんだ!」というのも、情報が現状限られている中で、どちらもあながち間違いでないような気はしますし、どちらが悪いだなんて言うつもりは(少なくとも)言う気はさらさらありません。
ですが、これだけははっきりと明確に腹が立ちます。
NEWSポストセブン|福島近郊のSAで福島の銘菓、野菜、米など大量に捨てられる
手渡されたのか、それとも購入されたのか、それは人それぞれだとは思います。
「放射性物質が含まれている可能性があるから」どうこうじゃなくて、仮にそう思っているのであれば、なんでもらってきたり、買ってきたのですか?
確かに、買ってきたのであれば、それは「売り上げ」という形で支援になるかもしれません。ただ、そんな中で精魂込めて、作ってくれたものが封も開けず、食べられた形跡もなく、そのまんま、しかも公共施設のゴミ箱に入っている所をみるとどう思うでしょうか。
この件でない事に置き換えると、誕生日にと朝早くから焼いたケーキとか、彼に夏から頑張って編んだクリスマスプレゼントとして渡したマフラーが帰りの駅のゴミ箱に梱包されたまま廃棄されていたら、あなたはその彼に対してどういう感情を抱きますか?自分が彼女でなくとも、お互いを知っている関係なら、この彼の態度をどう思いますか?
もちろん、「買ってみたものの、苦手な材料が使われていた」などの理由の人はいるかもしれません。…それでもですよ。その振る舞いはどうなんですか?
放射性物質の事に不安を抱くのは当然です。もちろん、得体の知れないものが関わっているから、過敏に反応するのは仕方ないと思います。(お子さんをお持ちの方などは、特に仕方が無いというか当然なのかもしれません。)
「場所によっては放射性物質が未検出な所があるのだから、全てを避けるというのは風評じゃないか」というのもありますが、それを判断するだけの指標が提供されていないし、データもないのが現状で、確かにそれを可視化する方向にしないとたぶんどうしようも無いと思うし、できてない現状としては「そのエリアのものを全て口にしない」という選択肢を判断する人がいて当然だとは思います。
でも、それならそれで「それは買ったり受け取らず、別の福島のモノを買う事で支援する」という形にはならないものなんでしょうか。売ってるものは「食べ物」だけじゃないんですよ?
…すいません。愛媛県も四国電力の伊方原子力発電所という原発の立地県ですし、あの近くに活断層があるので、ちょっと人ごとには思えなくって…。
「がれき」についても思うところはあるのですが、長くなるのでまた機会があれば。
(追記:ちょっと現場からは遠隔地ですので、確認する術はないのですが、「嘘ではないか?」という指摘もあるようです。仮にそうであれば、それはとんでもない事です。…ですが、「もらったり買ったものをそのまま廃棄する」というとんでもない事をやって欲しくは無いという気持ちは紛れもなく本心ですので、この記事はそのままにしておきます。)
(さらに追記:ダメ元で、該当記事に対しての質問をネクスコ東日本に送りました。類似の質問は来ていることも考えられ、お返事を頂けるかどうかわかりませんが、仮にお返事を頂けて、書けるようであれば後日このブログでご報告します。小学館に問い合わせるかどうかはその内容次第かと…。…たぶんそこまではできない。)
(3/16 11:50追記:NEXCO東日本のお客様センターからお返事を頂きました。内容を要約すると、「通常、取材等は窓口である担当部署で預かって、必要に応じて現地確認していますが、今回の件は直接取材のようで、どのようなやりとりがあったか調査はしているのですが、確認できませんでした。また、その記事内容の事実関係に関しても確認できませんでした。」との事です。これ以上は個人レベルで問い合わせるのはご迷惑になりかねないと思いますので、追加確認はよほど気が変わらない限りやらないと思いますが、今回送ったメールと、頂いた返信、及び私の今回の件について思った事についてはまた頭の中がまとまったら書きたいと思います。)
(21:41 書きました)
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先日、Newsポストセブンの記事について反応した記事を書いた訳ですが、その記事を送信してから、ふといろいろなブログをみていると、その記事が嘘ではないかというブログを見かけま …