「もう気づいているのかな?刑事さん?。犯人は刑事さんの目の前にいるって事。」
そう話しかける男に、私は「睨み」で返した。
「ん?それは睨んでいるのかな?簡単に捕まるほどのヘマをするのではとか思っているなら、侵害だな。実際、こんな事を言ったところで悪い冗談と区別がつかないくらいの工作はしてるよ。」
「そうだね。……万が一、なにかそんなネタを掴まれるような事があれば、事故に巻き込まれてもらうだけかな。仮に、刑事さんだとしてもね。」
そう。相手の方が一枚上手。その証拠に私の頭の中は真っ白だった。話さないのではなく、言葉が出てこないのだ。まったく、情けない話だ。
「だから、刑事さんにはまだ時間がある。刑事さんのやらなきゃいけない事は、私の尻尾を掴む事と……。自身の身の安全を確保すること。この陸の孤島でどれだけの事ができるかだけどね。」
この男を私は逮捕する事ができるのか、そして私は生きてこの場を出る事ができるのか。はっきりいうと、どちらの自信もないというのが答えで……。
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「なんでもないほん」にも収録した、「ついったー探偵(仮)」であの事件と書かれている部分のお話を一応頭の中に巡らせているのですが、使うかどうかとかもわかんないけど、その一部に挟もうかなと。
ネタバレ的な話としては、(実際の事件そのものが浮かんでないので)回想的に結末の惨状がベースで。走馬燈の一部かなと。考えるのが面倒臭いというのがないとは言わないけども、「ついったー探偵(仮)」が何(の事件)が起こっているのかよくわからないまま進んでるので、そこを描いちゃうと別物かなぁだとか。
基本的には、(私自身が)忘れちゃいそうな気がするので書きだしただけなので、スルーしてもらっていいように思いますよ。
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