「ついに」というか、なんというか。
「にこ☆さうんど♯」の運営者を著作権法違反の疑いで逮捕|ニュース|広報情報|株式会社ドワンゴ
そもそも、ニコニコ動画も(ダウンロードはさせていなかったものの)寄生型から独自に動画をアップしてもらう形になった訳なので、まあなんというか変な気分ではあるのだけど。
なんか忘れがちになるのは、少なくとも今の日本の制度上では、この手のサービスって「黙認」されているだけの話な訳なんですよね。動画共有サイトの機能を利用してサイト側はその仕組みを弄らずに、付加価値を与えて提供するという事は別にサイト側としては利用者を広げる一端になる可能性を秘めてはいるけど、「にこ☆さうんど♯」のようなサイトの場合、一旦自分のサイトにダウンロードして、変換を施すとなるとその時点で無許可コピーができてしまう訳で。
「にこ☆さうんど♯」の話だから、音楽の話に限定して話すけど、ニコニコ動画とかが(権利団体に対して)立場として弱いのは、作詞者、作曲者の権利関係はまあある程度処理できてるけど、音源そのものの原盤権となると、一部の権利者については試みは始まってるけど、それでも大半は黙認の領域で収まっている訳ですよね。言ってみれば、それらの権利者の大多数の機嫌を損ねたら、それこそ会社が傾くくらいの刑事裁判ラッシュとかもあり得る訳で。
で、何を言いたいかというと、「その音源を商売しているレコード会社とかは、そのサービスに対して良い顔はしないよね」という話で、ドワンゴ的にも警察なり捜査機関に「あのサイト、こんだけ収益あげてんのよ。どうする?」と言われると、やっぱりそれらの権利者との手前、「すみません、お願いします」としか言いようがないと思うのですよ。
アメリカとかだと、「フェアユースです」と言い張る手はあるんでしょうけど、日本の現行の著作権法ではそういう規定はないですからねぇ。(そういう規定のある国でももめ事になってますしね。そういうサービスって。)
まあ、自由度の高いサイトだといっても、それ運営してるのは上場企業ですからね…。
コメント