イーアクセスとウィルコムの合併の際に出てきた「消滅会社」って言葉について説明しとこうか。

なにか、「消滅」という言葉に釣られて「ウイルコム(のPHS)がなくなる」と騒がれている方がいらっしゃるようなので、たぶんググれば判るとは思う範囲なのですが、説明しようかと。

まず、合併というのは2つ(以上)の企業が1つになるという事ですから、1つしか法人として存続する事はできません。それが一点。



なので、合併する際に次のような方法がとられます。
・企業を新設して、その企業に合併企業の事業を継承させる(新設合併)
・合併する企業の中で、登記上の法人として残す企業を決めて、その企業に他の企業のすべての事業を継承させる(吸収合併)
このうち新設合併は、許認可の必要な企業だと合併までの手間が半端でないので、使われることは滅多にないそうです。通常は大型の対等合併であっても、吸収合併を使われることが多いそうです。
で、この登記上の法人として残す企業ですが、企業間の力関係というよりは、いろいろな事情を勘案して決められます。あくまで噂を聞いただけですから、正確な情報ではないのかもしれませんが、ウィルコムとイーアクセスに関しては、
「イーアクセス株式は、議決権保有株式等特殊な状況になっているから、ウィルコムを存続企業にしてしまうと、それらが全てやり直しにもなる。もしそれでもメリットがあるのならやったらいいのだけど、デメリットこそあれどメリットはほとんどない。」
との事で、イーアクセスが存続企業になったんだとか。なにを言いたいかというと、「合併しますよー」以外の情報はないって事。通信事業者である以上、いきなりサービスを止めたりはできない訳だし、落ち着いて待てよって事ですかね。

余談ですが、「存続企業より大きな規模の企業を消滅企業として吸収合併する行為」を逆さ合併と言うのですが、逆さ合併にメリットのあるケースもあって、有名なものとしては三井住友銀行とわかしお銀行の例かと思います。あれは第二地方銀行であったわかしお銀行が存続企業で三井住友銀行が消滅企業でした。もちろん社名を三井住友銀行に変更したのですが、このケースだと三井住友銀行のままだと帳簿上に出てこない含み益を帳簿上に可視化できるのと、現実として三井住友銀行にまとまった含み損があって、そうする事で含み損を一掃する事ができるというメリットがありました。比較するのもどうかと思うのですが、参考までに。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Translate »