脱原発を目指すならやっておいたら効果的な事

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(この記事は、ちょっぴりダークなネタ記事です。)
もちろん、デモも否定はしませんし、主張する事も時には必要です。
ただ、企業が一部操業を止めていたり、一部特別体制で老朽化した火力発電をしている段階で、「大飯原子力発電所分を差し引いても、余裕分残ってるじゃん」という根拠で、余ってる宣言しちゃうのは少し怖いなぁと思うのです。ただ単に、「まあ、今んところこういう無理ができますよ?」ってだけの話ですから。



(無論、そういう事態になる事が判っていたハズなのに準備をしなかった関西電力は自業自得だとは思うのですが、とは言っても停電させる訳にもいかないでしょう。)

この状況下でデモをやって、現実に大飯原発の再稼働が阻止できたかと言うと…ご存じの通りです。
それなら、どうやったら原子力発電所の再稼働を阻止できたのか、ちょっと考えてみました。

・再稼働を反対するメンバーで、該当する電力会社の株式の3分の2を分散取得する
原子力発電所を止めたら、経営的に楽になる訳ではありません。この手の設備はべらぼうに高い金額で、寿命一杯つかって償却が完了するように減価償却する形になります。
ナニを言いたいかというと、その上で以降発電を行わないとなると不良資産となります。先に言いました通り、べらぼうに高い設備ですので、そこから生み出す収益がないとなりますと、経営にすら厄介な不良資産でしかありません。もちろん、使えなくとも使用済み核燃料を保存している以上はコストをかけて維持管理をしなくてはいけません。
場合によっては、それによって会社そのものが傾くような状態になる可能性も捨てきれません。となると、株主代表訴訟にもなりかねませんから、普通の精神状況の社員や役員がそう簡単に踏み切れるかどうか…。
なので、スムーズに脱原発を進めさせる為には、株主として決議を握れるほどの票数と、それだけの度胸のある役員に臨時株主総会などですげ替える必要があります。この時点で割と難易度が高いです。

・電力消費量の多い所から脱電力会社
電力会社の主張を鵜呑みにするのであれば、原子力発電を稼働しないのなら電力が足りなくなるという事らしいですので、電力会社の電力に余裕をもさせる意味と唐突に計画停電をされて困らないように、自家発電設備の導入を行った方がいいのかもしれません。
その場合、夏や冬の温度が極端に上がったり下がったりする時期に、ほぼフルで発電しなくてはいけない事になると思いますので、ここは割り切って常時自家発電で電力を調達する形で計画をなさる事をお勧めします。
この自家発電への切り替えは、再生可能エネルギーでの発電の普及による電気料金への上乗せによる電力料金の上昇に対する対抗策だったりもします。

・環境アセスが省略できる範囲での小規模発電所の分散配備
仮に、電力会社の経営を掌握できたとしても、どうしてもピーク時の電力というのがネックになります。発電設備に無理をすでに2年もさせてる訳ですから、いつまでその無理が続くがわかりません。
経営の柱を再生可能エネルギーに転換させるにしても、すぐにできる訳ではありませんので、つなぎとして環境アセスが省略できる規模の発電所を、出来れば送電ロスが少なくて済む間隔で建ておいた方が安心です。
電力会社の経営を掌握している前提で書いてしまいましたが、そうで無い場合は東京都の例のようにファンドを組んででも、足りないと言われたら電売の形で供給できる会社と発電所を用意しておいた方が、おそらくコトは上手く運ぶような気がします。送配電分離が始まったら、そこから直接家庭に電力販売できますしね。

・原子力発電所であった設備と使用済み核燃料という負の遺産を抱え込む覚悟
別に再稼働したとしても必要ではある事項ではあるのですが、「もう発電しません」と宣言した段階で、これらは収益を産まない負の遺産でしかありません。ただ、それでもそこに核燃料が残っている以上は維持管理にかかる費用は発生しますし、困った事に処分のメドがたってない上に、実際に処分するとなるといくらくらい予算がかかるか判りません。
処分に関しては将来に先送りする事になってしまうかと思うのですが(それはそれで問題ですが…)、電気を産まないにしても、そこに管理コストが発生している以上、そのコストはどこかに転嫁しなければいけません。
「再稼働反対だけど、電気代値上げも反対」というのは、意見が通る可能性が低いと考えた方がいいかもしれません。
ここまで進めてしまった事に対して、電力会社や政府に責任を問う事はできるやもしれませんが、直接的なこれらのコストは、まんま電気料金や税金の形でかぶるであろう覚悟はしておいて下さい。

一般レベルで出来るのは一番最後くらいですかね…。
ただ、再稼働の方に舵を切るにしても、安全策はしっかりとして頂かないといけませんし、燃料プールが一杯になる前に、使用済み核燃料や放射性廃棄物の処分方法のメドが立つのかどうか…。
それを考えると、その間に次の主力発電方法の開発の計画をちゃんと立ててるのならまだしも、口だけでそういう法案が出る様子はないので、再稼働したところで多少それを先送りしてるだけのような気がして…。
(放射性廃棄物の処理方法が確定してないので、確定するまでは稼働しててもしなくとも、その原発とつきあわないといけない事になりますから)安全策は徹底して頂きたいのですが、本当に福島第一の件を考慮して、検討したのか疑わしいくらい無策…としか私は見えないんですけどもね…。

#「ネタにもジョークにもなってねぇ!」って苦情は受け付けません。

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